夢ラン~笑顔×世界翔ける自転車~

これは21歳大学生が笑顔とともに世界一周する物語です

Day11 クレイジー界の最前線

3/15
Manang-yakruka
12km

 
3時まで寝られなかった。8時に1度寝たせいか、はたまた雷のせいか。つい写真現像に夢中になってしまったのもある。
 
この日夢を見た。意味のわからない関係のグループで泥棒した悪党から荷物を奪い返したり、誰かを助けたりしていた。
意味がわからないけど、夢ランの原点を思い出した。ただ笑ってる顔が見たかっただけなんだと。
ごちゃごちゃ考えていたことが妙にスッキリした。
 

朝食は久々のチョウミン。やはり麺類が美味しい。

宿泊者の中でも早めの7:30発。
街中で水と下痢薬と、スパッツを購入。
誰もスパッツをつけていないのが不思議でならないのだが、積雪は半端ないし、昨日スパッツがなかったため断念したし、結果的に購入は間違っていなかった
ちなみにたった450円
 
街の突破が困難を極めた

屋根雪降ろしたせいで通れないんですけど??

というか、通るガイド3人ほどに自転車は無理だから諦めろと言われる。
雪の中で自転車で5400の峠を越えるのは不可能だし、そんなアホはいないのだろう

狭い道をなんとか抜けてmanang突破。
多少のくだりも昨晩振り積もったばかりの雪のせいでまだ柔らかく、自転車に乗るのは厳しい。

圧雪されているのは人間が1人通るための幅のみ。自転車で非圧雪地帯を通るとたちまちフレームとタイヤの間に詰まってホイールが回らなくなるので必然的に自転車は轍。僕は非圧雪を歩く。
 
30kgの鉄塊を運びながらのラッセル。辛くないわけがない

Manangを上から見下ろす。これはご褒美。
8割の人には激励される。 
 
ちなみに激励の選択肢は
・crazy
・Brave
・japanese.
・bicycle
この4つのいずれかを組み合わせて呼ばれる。
ちなみに8割はクレイジー
僕はサムライって呼んで欲しいんだけどなぁあ(南米ブログ参照)

ヤクさんは相変わらず路上に急にのほほんと現れる

1.5kmほど移動したところでまた街。この狭い路地が最もきつい。屋根から降ろされた雪の中に埋まりながらチャリをぶん投げる
 
ここからパッキングが限界形態に変化する。

形態②自転車は背負え!!!
 
死ぬほど重い。バックパックを下ろす度に腰に来るので休憩もまともに出来ない。
休憩時は腰を90°にする。それは休憩とは呼ばない←

形態③フロントフォークのパッキングをザックにつける
これにより自転車そのものは軽くなったので、腕や肩の痛みが分散

しかしそれでもラッセルしなければならないことは変わらないので安定の地獄。50m歩いては休んでを繰り返す

景色はめちゃくちゃいい。

ここから先の街への荷物輸送の人達。
バックパック80l分程担いでいるのに普通のトレッカーより早い。
これを見ると30kgの自転車くらいかつげるのではないかと考えてしまう。
 
ちなみに肩のみでは支えきれないのか、バックパックの上部から紐で頭にも荷重を分散されていた

登る

 自撮りは休憩タイム。
スパッツ履くと足長く見えません?
これで身長180になりましたねd('∀'*)
 

11:30
ようやく街が見えてきた。沖野さんのブログでは昼頃churi ledarという14km先の町に着いたと書いてあったので、少し遅めだが一つ手前のyakrukaに着いたのかと思ったが、なんと一番小さなgansungだった。
 
進んだ距離わずか4km
 
僕は自分のことをチンパンジーの脳みそを持ったゴリラだと思っているが、沖野さんはゴジラだと思う。強すぎ…

走行距離には泡を吹いて倒れましたが、ご飯がめちゃくちゃ量があって美味しかったのでよき。あとおばちゃんがいい人だった
 
ここでふと気づいたのだが、壊したお腹が治らないの毎日飲んでいるマサラチャイのせいではないだろうか…
海外の乳成分なんて日本人のお腹の天敵とも言える

12:00過ぎに再出発

Khangsar kangという山だと思う。
標高7400mだが、これもまた地図を宛にしているので正しいかは分からない

綺麗なのでまぁよし!!

ここら辺で天才なことに気づいた
 
形態④左ペダルを外す
こうすることで非圧雪地帯を歩きラッセルする必要が無い。この天才的冠雪山岳地帯走行装備形態によりペースがぐんぐんあがる

1度かなりくだらされたが、そこから死ぬほどの上りはなかった。多少はある。

下が余裕で見えるので高所恐怖症には絶対に渡れない。

3時前。yakrukaに到着。
予想より早いし、初めの予定ではchuri ledarまで行く予定だったが、churi ledarは比較的小さな村でほとんどの人がここに泊まるので僕も泊まることにした。
 
ここから2km200upでつくし、まだ体力はあるし、トレッカーより遥かに遅いので抜かれるのだが、その時非圧雪に自転車を運ぶのがひどい労力なので、人が少ない村まで進んでおくのが得策だった…
 
しかし、部屋に入ると疲れがどっと出てとても動く元気はなくなった
 
なんだかごちゃごちゃ考えていたことがすっきりしたので文字に起こしておく。一人で自分自身と向き合う時間が多いからか、こんなことは時々ある。
清算できるのも一人自転車旅の良さだと思う
 

途中で買ったばかりのスパッツがちぎれてしまい、どうしたものかと泊まっている人達になにか直せる道具がないか聞いてみると、大量の結束バンドをくれた。
 
結束バンドは本当にお役立ちツール。このたびで既に2回助けて貰っていて、これで三回目だ。旅の救世主とも言えるので旅には持参をおすすめする
 
ブログを書いたり体を拭いたり有意義に時間を使っていると夕食タイム

Shakusukaというここで初めて現れた料理を挑戦してみると、初めて大当たりだった。
卵と大量の野菜がトマトベースで煮込まれたシチューのような感じ。
明日の朝も食べよ。
 
宿泊者たちと話したりゆっくり本を読んで8時に就寝。
いい加減寒いのでそろそろ暖かいところに行きたいなとも思い出した